六義園(りくぎえん)をご存知でしょうか。六義園(りくぎえん)とは、東京都の都立庭園です。よく「ろくぎえん」と読まれることがありますが、誤読なので注意しましょう。そもそも六義園とは、徳川5代将軍・徳川綱吉の側用人・柳沢吉保の下屋敷に、吉保自らが、庭園で和歌の世界を表現しようという考えのもとで設計し、開園させたものです。平坦だった当地に丘をつくり、池を掘り、丹念につくりあげていき完成させ、現在にまでもそれが見事に表現されていて、芝生などにも整備が行き届いている、都内を代表する日本庭園として観光客も多く、有名なスポットです。
●枝垂れ桜(シダレザクラ)
内庭大門をくぐると、シダレザクラが植えられているのが見えます。3月末には、枝いっぱいに薄紅色の花を咲かせ、流れ落ちる滝を彷彿とさせるその姿は圧巻で、六義園の中でも有名なスポットのひとつです。
●出汐の湊
眺めのよいところで、右手に中の島、左手には蓬莱島、対岸に吹上浜が見えます。疲れたら立ち止まって景色に癒されるのもいいかもしれませんね。
●妹山・背山
中の島にある築山です。中の島は男女の間柄を表現したもので、イザナギ、イザナミの故事にちなんだ「せきれい石」もあります。
●つつじ茶屋
つつじの古木材を用いて建てられたこの四阿(あずまや)は、幸いにも戦災を免れ、現代においては、その希少な姿をみることができます。11月下旬には紅葉に囲まれて、見事な景観となりますので、一見の価値あり。
●ささかにの道
ささかにとは蜘蛛の古い呼び名だそうで、老が峰の北側を通る樹幹の小道が、クモの糸のように細いところからそう名付けられたそうです。
●滝見の茶屋
昼間だとなお暗い樹林の中を渓流が流れています。そのそばの四阿(あずまや)からは、流れ落ちる水音が楽しめるようになっています。この滝は以前、千川上水の水を引いていました。ですが、地下鉄の工事によって断水し、現在は井戸水によって維持されているそうです。
●土橋
千鳥・白鴎・山陰・藤浪という名前の、園内四箇所の土橋です。土留めの瓦の隙間に生える夏草が、なんともいえない風情と情緒を織り成しています。
●渡月橋
「和歌のうら 芦辺の田鶴の鳴声に 夜わたる月の 影そさひしき」の歌から名付けられたという石の橋です。2枚の大岩の重量感が、なんともいえず、あたりの雰囲気を引き締め、見る人を強烈に引き込むような存在感があります。
…と、以上が六義園の大まかな見所ですが、実際に六義園に出かけていって、その場の雰囲気、景観、土を踏みしめ、匂いをかぎ、風や音を感じることで、さらなる六義園のあなただけのスポットが見つかるかもしれませんね。
〇JR山手線または地下鉄(東京メトロ)南北線の駒込駅より徒歩7分
〇都営地下鉄三田線の千石駅より徒歩10分
●開園時間
〇午前9時〜午後5時(入園は午後4時30分まで)
〇休園日 年末・年始(12月29日〜翌年1月1日まで)
※イベント開催期間及びGWなどで時間延長が行われる場合があります。
※ペット連れの入園はNG。
●入園料
〇一般及び中学生は300円
〇65歳以上は150円
〇小学生以下及び都内在住・在学の中学生は無料
〇20名以上の団体だと、一般及び中学生は240円、65歳以上は120円
※身体障害者手帳、愛の手帳、精神障害者保健福祉手帳または療育手帳持参の方と付添の方は無料
〇無料公開日 みどりの日(5月4日)、都民の日(10月1日)
【年間パスポート】
大人 1,200円
65歳以上 600円
●集会場(心泉亭)、茶室(宣春亭)
●駐車場
〇基本的に駐車場はないので、本郷通りと不忍通りの交差する「上富士前」の交差点より駒込駅側(北西側)最初の通りを南西に入り、本郷通りで近くにパーキングメーターがあるが、空いているかどうかはその時次第です。なるべく車以外のアクセス方法をお勧めします。
六義園には、吹上茶屋というお店があり、桜、柚子など、季節ごとに餡が変わります。オリジナルの和菓子「むくさのその四季たより」(900円)はお土産にも最適です。
お抹茶セット¥500 (抹茶と季節の上生菓子)は、散策して火照った身体を丁度良く冷やしてくれます。 吹上茶屋からの眺めは、日頃の疲れを癒してくれますので、お抹茶を飲みながらのひと時は格別です。ランチとまではいきませんが、そういった風流な楽しみ方が、ここではおおいに満喫できること間違いなしです。
オリジナルTシャツや、一筆箋セット、しだれ桜ハンカチなども販売しており、来園した記念に、お土産にして、見てきた景色の感想などと一緒に持ち帰ってもいいかもしれませんね。営業時間は9:00〜17:00までです。
お問い合わせは TEL:03-3941-2222
六義園には、花見で来られる人も沢山いますが、なんといっても夜桜のライトアップされた姿は、ぜひとも見ておきたい光景でしょう。地図や情報はネットでいくらでも探すことができる便利な世の中ですので、観光だけでなく、スケッチや写真を撮影しにいくにも絶好なスポットです。ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか。
六義園という名前の由来はというと、紀貫之の『古今和歌集』の序文にでてくる「六義」(むくさ)にちなんだもののようです。当初は、六義園と書いて「むくさのその」とも呼ばれていたそうです。上でも述べた柳沢吉保は、この『古今和歌集』に出てくる和歌を庭園で再現しようとしたものであり、この庭園は完成当時、小石川後楽園と並んで二大庭園と称されました。しかしその後徐々に荒廃していきましたが、明治期に岩崎弥太郎(三菱の創業者)が購入し、後に東京都に寄贈。これにより一般にも公開されるようになりました。ツツジは有名で、駒込=ツツジの花の街というくらい象徴的な存在となりました。藤代峠から園内を望むと、はなんともいえない景色の共演を見ることができます。
Copyright 六義園の見所チェック 2007